現状打破!ゆであがったカエルになるな!
今日はカエルの立場からすると、
完全なホラー話。
しかし、これからの時代を考えると、
必要な教訓が含まれるので、
涙しながら書いている。
今日のテーマはこうだ。
「どうすれば、カエルを
リラックスした、しゃがんだ姿勢のまま、
ゆでることができるか」
あなたは、どんな方法を思いつくだろうか?
この実験の難しさは、
「リラックスした、しゃがんだままの姿勢」
という点にある。
たとえば、沸騰している鍋にカエルを
放り込んだとする。
カエルには高いジャンプ力があるから、
(侵害)反射で、すぐジャンプして
鍋から跳び出してしまう。
熱湯で即死してしまったら、
おそらく大の字になった、
グロテスクな絵になるだろう。
この場合も「リラックスしたしゃがんだ姿勢」
にならないのでダメだ。
正解はこうだ。
室温の水が入った鍋にカエルを入れる。
カエルは水が好きだから、
そのままじっとしている。
その後、その鍋の水を
ほんの少しずつ加熱していく…
もうお分かりだと思う。
カエルは水温が上がっていくことに
気づかぬまま、ゆであがってしまうのだ。
この「ゆでガエル」の話には教訓がある。
それは、
たとえ、現状の生活が安定し、
平穏そのものであっても、
決して油断してはならない
ということだ。
特にあなたの今の環境が「ぬるま湯」
であったなら、注意した方がいい。
「ゆでガエル」になってしまったら、
環境の変化に対応できないからだ。
これからは、「人生100年」と言うように、
長距離走の人生だ。
死というゴールにたどり着くまで、
どんな会社も職業も安泰ではない。
さらに、AI(人工知能)の登場で、
私たちに求められるスキルは
激しく変わっていく…
そんな社会で経営者はどんなことを考えるか。
会社が欲しい人は「優秀な人」ではない。
ますます、ゆであがる素質をもった
「都合の良い人」にシフトしていくのだ。
自分の目的が定まってないと、
会社や環境にとって都合の良い「駒」
にしかならない。
「注意せよ!」ということだ。
そういう私は大学卒業以来、
たいして頭を使わず、
「まじめ」を売りにしていた。
「まじめ」であることは、
信頼づくりには欠かせないが、
「まじめ」だけでは己にとって毒となる。
「まじめであれば良し」とする自己評価が
「ゆでガエル」の素質そのものだからだ。
雇われる側の立場ばかりでなく、
雇う側のリアルな心情が理解できると、
急に社内の出来事について、辻褄が合い出す。
社会が見えるようになると、
自然と「ぬるま湯」からジャンプして
飛び出すことができるようになる。
なにも「会社をやめろ」と
言っているのではない。
新しいチャレンジ、日々の模索が
より重要になってきたということだ。
感性だけやれるなら、
非常にシンプルな時代になっていく
とも言える。
「令和のゆでガエル」とならず、
日々、世のため、人のため、自分のためとなる、
「三方(さんぽう)よし」の学びと行動
を心がけていこうではないか。