才能があるかないか
あなたは何かを始めるとき、「自分に才能があるかないか」を考えてしまう方ですか?
限られた時間で、大きな成果を出したい!
「才能」が先にわかれば、効率的ですからね。その気持ち、めちゃくちゃ同感できます。
結論から言います。
短期間で成果が出せるのなら「才能あり」です。
才能とは、「時短の有無」だということです。
特性から「才能」を判断
才能とは「時短の有無」と書きましたが、もう少し丁寧に書きます。
今、あなたが興味を抱く分野について、下記の特性があるかどうかを考えてみてください。
ウサギ特性
- ちょっとやっただけで、周囲から評価された
- 短期間の練習で、能力が爆発的に伸びた
- 短期間で良い結果が得られた
このような状況なら、その分野では「ウサギ特性」ありです。
ウサギといえば跳躍力。一回のジャンプでかなりの距離を移動できる特性です。
短期間で大きな成果をあげられる「ウサギ特性」こそ、「才能の証」と言えるでしょう。
カメ特性
- 楽しくて毎日続けられる
- (楽しいわけではないが)責任感から続けている
このような状況なら、カメ特性です。
才能たるや、ウサギ特性に見劣りしますが、小さな一歩をコツコツ積み上げることができる素質です。
「時短」ではないので、ある分野での天才的な「才能」とは言えません。
しかし、「継続は力なり」という言葉があるように、決して馬鹿にできない特性です。
ウサギ特性が「時短」なら、カメ特性は「時間を投資できる素質」といえます。
「特性のかけ合わせ」で進路が見える
特性をかけ合わせて考えると、進路の判断がしやすくなります。
また、注意点も明確になります。
ウサギ特性&カメ特性(両方あり)
どちらの特性も持ち合わせているのなら、その分野を進みましょう!
野球で言うなら、イチロー選手みたいな存在かもしれません。
客観的に自分をとらえ、常に謙虚な意識を保てるなら、まさに「鬼に金棒」状態。弱点なしになれるでしょう。
ウサギ特性あり(カメ特性なし)
ある分野で、天才肌を発揮できます。短期勝負、新人戦なら、かなり有利に事が運ぶでしょう。
中学校では大した努力せずに成績上位、高校では一転、成績下位のパターンもこのグループに入ります。
頂点に登りつめて飽きてしまうか、楽しくなって継続(カメ特性が発現)するかに分かれます。
このグループは、天狗なって練習をサボり、カメ特性の持ち主に抜かされる事があります。
目標を高く持ち、謙虚な姿勢を心がける事が大切です。
カメ特性あり(ウサギ特性なし)
多くの方は、いわゆる「コツコツ型」かもしれません。
一回の成果は決して大きくはないですが、時間をかけて積み上げていくことで大成を目指すタイプです。
ウサギ特性のような華々しさはありませんが、悲観することはありません。
どんな事も奥が深く、真髄は一朝一夕で身につくものではありません。
最終的には、コツコツと「時間を投資」して積み上げていくからこそ、経験が深く豊かになります。
このグループでは、「飽きない工夫」あるいは「責任感を適度に保つ工夫」が重要になります。
ウサギ特性もカメ特性もない
「時短」を実現する才能がなく、「コツコツ積み上げる力」が出ない・・・。
この場合は、その分野を進むのは、難しいかもしれません。
興味があれば、まだ可能性がありますが、「(本心では)興味なしの分野」なら、カメ特性すら発動しません。
いさぎよく、別の分野で「ウサギ特性」「カメ特性」を探す方がよいでしょう。
まずは、「自分は何が好きなのか」「どんなときにワクワクしているか」から考えてみましょう。
まとめ
今回、才能の見極めを童話「ウサギとカメ」でまとめてみました。
童話では、カメがウサギに勝ちましたが、なぜカメは勝てたのか。
ウサギは油断して昼寝をし、カメはコツコツと歩みを進めて追い抜いた。これは事実でしょう。
しかし、ほかにも注目したい点があります。
それは、「視点」です。
ウサギは何を見ていたか?
カメを見ていたのです。
視点が原因で、ノロノロ歩行のカメに油断してしまったと言えます。
一方、カメは何を見ていたか。
カメは、「ゴール」を見ていたのです。
才能に劣るカメはゴールを見ていたから、足の速いウサギに勝てた。
「見ているところが違った」から、この結果が生まれたのです。
人生の様々なシーンで、ゴール設定は「あると便利なもの」です。
受験勉強、就職活動、商品開発、出世競争、貯蓄額など・・・。挙げれば、きりがありません。
要は、「見ているところ」が自分にとってどうなのか、ということです。
あなたは、興味があること、得意なこと、好きなことを通じて、どこに向かおうとしていますか?
ときどき、自分の心に問うてみるのもよいのかもしれません。