ブルースハープ1日目の初心者にもファンがいる

特に初心者の頃ですが、10ホールズハーモニカ(ブルースハープ)を練習していると、「あぁ、いつか私の音を好んでくれる人に出会えたらいいな」と思うことがあります。
要は「ファンがほしい」ということですが、実はハーモニカを始めた1日目からファンはいるのです。
「灯台下暗し」とはよく言ったものですが、実は1日目からのファンとは「あなた自身」のことです。
あなたが演奏する、すべての曲、練習フレーズ、音の乱れから成功したビブラートまで、あなたは演奏しながら「すべてのハーモニカ音」を聴いています。
これほど真剣に、親身に、あなたのハーモニカを聴いているファンは他にいるでしょうか?
ファンが演奏力を成長させる
これは真実です。例えば、自分の演奏を録音してSNSにアップすれば、「いいね」の数やコメントなどから客観的に自分の音を知ることができるからです。リクエストなどがもらえたら、それこそ成長の機会です。
話は戻りますが、あなたが「一番のあなたのファン」なのですから、あなたの成長が演奏力に直結するということです。
ここで言う「成長」とは何でしょうか?
特に重要だと思うことを箇条書きにしてみます。
- プロの演奏を聴きまくって、耳や感覚を鍛える
- 思い入れの強い曲に特化して練習し、曲が生まれた背景や歌詞の意味を味わい尽くす
- 喜怒哀楽は音に現れることを体得する
- ハーモニカと縁を持ち、ハーモニカを楽しめる日々に感謝する
ハーモニカが趣味である以上、ファンは自分自身だけでも良いのですが、「ファンの拡大」を通じて、自然と演奏力アップにつなげたくなる人も多いかと思います。
そんな欲が出てきたら、チャンスと思って素直に流れに乗っていけば良いと思います。
自分自身だけがファンの時代から共通していえることは、「自分と向き合うこと」が大切だということです。
SNSなどを通じて、大勢のファンができたとしても、まずは自分の今の気持ち、習得曲、技量と向き合い、自分以外のファンがどんな音、どんな曲を望んでいるかを考える必要があります。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
孫子の兵法
(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
これは、「孫子の兵法」にある言葉です。意味は、相手についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないということです。
どうやら、ファンが多くなるほど、相手のことを考えることが重要になるようです。これからハーモニカを始めようと思っている方へ、何かの参考になれば幸いです。