ハーモニカってどんな楽器?

ハーモニカってどんな楽器?

「ハーモニカ」と聞くと、どんな楽器を思い浮かべますか?

小学生のころに音楽の授業で吹いた楽器。
ポケットに入るくらい小さな楽器。
あるいは、ブルースやフォークソングで使われている楽器。

人によって、いろいろなイメージがあると思います。

でも、ハーモニカは、実際に吹いてみるととても奥深い楽器です。

今回は、これからハーモニカを始めてみたい方に向けて、

  • ハーモニカはどんな仕組みの楽器なのか
  • どうやって音を出すのか
  • どんな種類があるのか
  • ハーモニカの魅力は何なのか

について、できるだけ分かりやすく紹介します。

 

ハーモニカは「吹いても、吸っても」音が出る楽器

ハーモニカの大きな特徴の一つは、吹いても吸っても音が出ることです。

例えば、一般的な10穴のブルースハーモニカでは、穴に息を吹き込むと音が鳴り、同じ穴から息を吸っても別の音が鳴ります。

つまり、

「吹く」+「吸う」=音楽になる

という、とてもユニークな楽器なのです。

ピアノやギターのように指で弦や鍵盤を操作するのではなく、基本的には自分の呼吸そのものを使って音を生み出します。

だから私は、ハーモニカを

「呼吸で奏でる楽器」

だと考えています。

 

ハーモニカは、なぜ音が鳴るの?

ハーモニカの内部には、リードと呼ばれる薄い金属の板が取り付けられています。

リード

息を吹いたり吸ったりすると、その空気の流れによってリードが振動します。

その振動が音になって、ハーモニカの音色として耳に届きます。

仕組みを簡単に表すと、

息 → リードが振動 → 音が鳴る

という流れです。

とても小さな楽器なのに、内部には音を生み出すための仕組みがぎゅっと詰まっています。

 

ハーモニカには、いろいろな種類がある

「ハーモニカ」と一言で言っても、実はいくつもの種類があります。

ブルースハーモニカ(10穴ハーモニカ)

ブルース、ロック、フォークなどでよく使われるハーモニカです。

10個の穴が並んでいて、吹く音と吸う音を組み合わせながら演奏します。

「ハーモニカを吹いてみたい」という方がイメージするハーモニカは、このタイプかもしれません。

 

複音ハーモニカ

複音ハーモニカ

日本では昔から親しまれているタイプです。

童謡や歌謡曲など、メロディーを美しく奏でるのに向いています。

上下2段に穴が並んでいるのが特徴です。

 

クロマチックハーモニカ

クロマチックハーモニカ

本体に付いているレバーを操作することで、半音を含めた幅広い音を出すことができます。

ジャズやポップスなど、さまざまなジャンルで活躍しています。

 

このほかにも、コードハーモニカやベースハーモニカなどがあります。

同じ「ハーモニカ」でも、種類によって音色や演奏方法が大きく違うのです。

 

小さいけれど、表現力はとても豊か

ハーモニカの魅力は、その小ささだけではありません。

息の強さを変えたり、舌を使ったり、口の形を変えたりすることで、音の表情を変えることができます。

同じ音でも、

「やさしく吹く」

「強く吹く」

「少し息を抜いて吹く」

など、息の使い方によって印象が変わります。

さらに、ブルースハーモニカでは「ベンド」と呼ばれる独特の奏法もあります。

ただ音を出すだけではなく、自分の息づかいによって音を表現できる。

ここにハーモニカの面白さがあります。

 

ハーモニカは「呼吸」がそのまま音楽になる

ハーモニカを吹いていると、不思議な感覚になることがあります。

楽器を操作しているというより、

自分の呼吸が、そのまま音になっている。

そんな感覚です。

もちろん、上達するためには息のコントロールや舌の使い方など、いろいろな技術が必要になります。

でも、最初の一音はとても簡単です。

ハーモニカを口にくわえて、息を吹く。

それだけで音が出ます。

だからこそ、初心者でも「音を出す楽しさ」をすぐに感じることができます。

 

ハーモニカは、どこでも楽しめる

ハーモニカのもう一つの魅力は、持ち運びやすさです。

ギターやピアノと比べると、とてもコンパクト。ポケットやバッグに入れて持ち歩くこともできます。

ちょっとした空き時間に練習したり、旅先に持って行ったりすることもできます。

「楽器を始めたいけれど、置き場所がない」

「大きな楽器を持ち運ぶのは大変」

という方にも、ハーモニカはおすすめできる楽器です。

 

ハーモニカは「簡単」だけど「奥深い」

ハーモニカは、音を出すだけなら比較的簡単な楽器です。

しかし、きれいな音を出そうとすると、だんだん奥深さが見えてきます。

さらに、

  • 音をきれいにつなげる
  • リズムに乗せる
  • 強弱をつける
  • ベンドなどの奏法を使う
  • 曲の雰囲気を表現する

といったことを意識し始めると、練習するほど新しい課題が見つかります。

「簡単に音が出る。でも、極めようとすると奥が深い。」

これもハーモニカの大きな魅力だと思います。

 

まずは一音、吹いてみよう

ハーモニカに興味を持ったら、難しく考える必要はありません。まずはハーモニカを手に取って、一つの穴からゆっくり息を吹いてみてください。

そして、今度は同じ穴から息を吸ってみましょう。吹いたときと吸ったときで、違う音が出るはずです。

たったそれだけのことですが、

「自分の呼吸が音になった!」

という感覚を味わうことができます。

ハーモニカの世界は、そこから始まります。

 

まとめ

ハーモニカは、手のひらに収まるほど小さな楽器です。

でも、その小さな本体の中には、豊かな音色とたくさんの表現方法が詰まっています。

そして何より、

吹いても、吸っても音が鳴る。

自分の呼吸を使って音楽を奏でる。

それがハーモニカです。

これからハーモニカを始めてみたい方は、まずは難しく考えずに、一音吹いてみてください。

その一音が、あなたの「ハーモニカライフ」の始まりになるかもしれません。