「趣味がない」自覚とチャンス!
趣味がない、そもそも趣味ってなんなの?
そんな思いをお持ちの方へ、「趣味の価値」をお伝えします。
まず、結論から。
「仕事」と切り離し、「本当に心から好きなこと、やりたいこと」「損得なしに取り組めること」を始めてみましょう。
「趣味」は、仕事では得られない純粋な「思考」を与えてくれます。
純粋な「思考」とは、「自分と向き合う姿勢」とも言えます。
- ただただ楽しい感覚(心の満足)
- 自分の時間は「これに使いたい!」という意志
- 自分にはこんな練習が向くのでないか、という工夫・発想
- 同じ趣味を持つ人と交流したい気持ち
「趣味」は、いつしか人生の幅を広げてくれる「材料」に思えてくるのです。
趣味を持つ意味がわからなかった
私は社会に出て20年近く「趣味=仕事」でした。進んでサービス残業をし、週末も自宅で仕事をしていました。
趣味を持つ意味がわからず、当然に「趣味の価値」もわかりませんでした。
ある日、子ども会の役員行事で教育講演会に参加する機会がありました。
今でも忘れられないのは、講演者が突然、ハーモニカを吹き始めたことです。
当時、私はハーモニカの種類すらわからなかったですが、その講演者は複音ハーモニカを使って「赤とんぼ」を演奏されました。
琴線に触れる繊細な音色。素晴らしい演奏に、いたく感動したものです。
この頃から、童謡には、日本人の心に響かせる何かがあるように思うようになりました。
話は講演会に戻しますが、講演の主旨は「音楽は教育に役立つこと」、「たとえ趣味でも目標を持って日々向上に努めることの価値」でした。
ハーモニカによる教育講演に影響を受け、私は翌日、生涯初めて楽器店に行きました。
「ハーモニカを始めたいのですが、なにを買ったらよいですか?」
店員さんは、複音ハーモニカをすすめられました。
※現在は、ブルースハープ(テンホールズハーモニカ)をメインに楽しんでいます
ハーモニカに限ったことではありませんが、どんな分野もやり出すと奥が深いものです。
ハーモニカの世界にも、様々な技法があり、模範となる奏者は多数います。上を見れば、本当に果てのない世界です。
仕事とは別に、「果てのない世界」に身を置くこと。
実は、この世界観が「趣味がもたらす価値そのもの」だと思うに至りました。
「趣味」が思考をつくる
ここで、マザーテレサの言葉を引用します。
「思考」に気をつけなさい、
それはいつか「言葉」になるから。
「言葉」に気をつけなさい、
それはいつか「行動」になるから。
「行動」に気をつけなさい、
それはいつか「習慣」になるから。
「習慣」に気をつけなさい、
それはいつか「性格」になるから。
「性格」に気をつけなさい、
それはいつか「運命」になるから。
ポイントは、起点になっている「思考」です。
仕事では、金銭的やり取り、戦略・戦術、かけ引き、人心掌握といった面がつきまといます。
人によっては、重いストレスを日々感じておられると思います。
しかし、趣味はどうでしょうか。
仕事とは切り離して、「本当に好きなこと」「損得なしに取り組めること」を始めてみると、「趣味」は仕事とは全く異なる、純粋な「思考」をもたらしてくれます。
- ただただ楽しい感覚(心の満足)
- 自分の時間は「これに使いたい!」という意志
- 自分にはこんな練習が向くのでないか、という工夫・発想
- 同じ趣味を持つ人と交流したい気持ち
マザーテレサの言葉を借りれば、「思考」は「運命」につながります。
宿命は変えられませんが、運命は変えられる。
一度きりの人生です。「趣味がない」自覚は、ある意味で「転機」です。
どうせなら、趣味を通じて「思考」を、「運命」を良い方へコントロールしようではありませんか。
今回の記事が、「趣味の価値」を考えるヒントになれば幸いです。