「五輪書(宮本武蔵)」に学ぶハーモニカ(初心者向け)
宮本武蔵の著した「五輪書」。
要点を学んだところ、日々の「ハーモニカ心得」として応用できそうなのでまとめることにしました。
◆地の巻
何事もタイミングが肝である
タイミング・・・、音楽ならリズムのこと?
リズム・メロディ・ハーモニーは音楽に欠かせない3要素。
当たり前にこそ、奥深さがあり・・・
勝利のためには、使えるものは全て使う
発表会であれば、どうにか主催関係者と交渉して自分の本領を発揮しやすい順番を手に入れるなど・・・
そのほか、特別チューニングのハーモニカを使ったり・・・
戦略や事前準備の必要性も伝わってくる言葉です。
一をもって万を知る
ハーモニカでは、たった一音でも奏者の技量や個性が伝わることがあります。
一音の重みを知りながら緊張はせずに演奏する・・・
音をとことん追求せよ、軽んじるな…と捉えると深い言葉になります。
◆水の巻
「かたまり」に分けて、確実につぶす
練習曲について「得意なパート」「苦手なパート」に分けること。
苦手な箇所は繰り返し練習を重ねること。
効率的で確実な上達法を示す言葉に見えてきます。
昨日の自分に勝つ
ハーモニカを日々練習していると、しばしば昨日の自分に負けます。
なぜか、短期的に見ると下手になる(音が安定しない)場合があります。
しかし、「昨日の自分に勝つ」の意識で、昨日よりも良かった点を探すことは、向上心を維持するのに重要です。
日々の地道な練習の先にこそ上達あり・・・、と理解しました。
先入観で心を濁らすな
ハーモニカでは、不思議なもので心の状態が素直に音に出ます。
だから、誰かに聴かせる際にはマイナス思考の先入観などで、特に心を濁さないように心がけたいものです。
◆火の巻
自分の土俵で戦う
10ホールズハーモニカなら
- ブルース/ロック
- カントリー/アイリッシュ
- フォーク
- ジャズ
が主な分野(土俵)になります。
好きな分野を見つけ、自分の土俵を作り上げていくのは、とても楽しい「道=未知」です。
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先手必勝
演奏前半、聴き手に飽きられないよう、前半から表現技法はやや大袈裟に・・・という意味にとれます。
主導権を握った演奏を心がける、と理解してもよいでしょう。
競合の身なりを調べる
憧れの奏者がいるのなら、
- どんな機種をつかい、
- どんな技法で、
- どんな個性を強みにしているか
を調べよ、と理解しました。
「崩れ」の瞬間が勝機
10ホールズハーモニカでは、「ベンド」「グリッサンド」などの技法、「和音」を出すタイミングなどが良い意味での「崩れ」と言えます。
「崩れ」の瞬間にこそ、「個性」「表現」を強調する絶好の勝機です。
◆風の巻
本来の目的を忘れてはいけない
そもそも、なぜハーモニカを始めたのか?「初心忘るべからず」ということでしょう。
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他者を知り、己を知る
発表会などの際には、「聴き手がどんな音を望んでいるか」を知った上で、自分の心や意思、技量、モチベーションを知る・・・
と考えてもよいでしょう。
小手先でなく、基本を磨くべし
練習を重ねていると、先入観たっぷりの小手先メニューになっている場合があります。
そんな時は、教本に戻って「基本の大切さ」を再確認しましょう。
偏った考えや、思い込みを捨てよ
「自分には絶対に無理!」と思える曲があるとするなら、それは先入観かも知れません。
無理だと思った曲でも、日々コツコツと練習していると習得することができます。
◆空の巻
我が道の先に自由がある
地・水・火・風を経て至る、悟りの境地です。
おそらくですが、ハーモニカなら自由自在に演奏できる段階といえるでしょう。
「地の巻」で、「一をもって万を知る」の言葉を挙げました。
個人的には「空の巻」では、意味が深くなるのではないかと思っています。
例えば、「ゼロをもって無限大を知る」のような二極一対・・・。
般若心経なら「色即是空 空即是色」の境地なのではないか、と想像が広がりました。
今回の内容が、皆さんのハーモニカライフの充実につながれば幸いです。